2025年4月現在、東京都では百日ぜきが流行しています。
百日咳の流行状況(東京都 2025年) | 東京都感染症情報センター
百日ぜきは生後2か月から接種できる五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)での予防が可能ですが、このワクチンによる効果は小学生になるまでに低下することが分かっています。百日ぜきの主な症状は長引く咳ですが、5種混合ワクチンの接種が間に合っていない乳児では重症化し死亡することもある感染症です。
そのため日本小児科学会では小学校入学前に三種混合ワクチンの接種を推奨しています。
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール‗2024年10月27日版
【予約方法】 当クリニック受付にてご予約となります。ワクチンが取り寄せになるため、予約時にワクチン料金を全額をお支払いいただきます。お支払いが完了した時点から、1週間後以降でご予約できます。
接種ワクチン | 三種混合ワクチン(トリビック🄬) |
接種回数 | 1回 |
接種対象者 | 幼稚園・保育園の年長学年での接種 ;家庭内で乳児への影響が心配な場合は4歳以上で接種可能です(成人を含む) |
接種費用 | 4000円(税込み) |
<三種混合ワクチンでできること>
三種混合ワクチンには百日ぜきのほかにジフテリアと破傷風のワクチンも含まれており、この3つの疾患に対する追加免疫効果を得ることができ、その結果感染を予防することができます。
<百日ぜきとは>
百日咳は、主に小さなお子さんの間で広まる、百日咳菌という特殊な細菌による呼吸器の感染症です。感染経路はせきやくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染です。
主な症状は、その名前の通り、長く続くせきです。『百日も続くのでは?』と感じるほど長引くこともあります。一度かかっても、またかかることがある病気です。特に生後6か月未満の赤ちゃんが百日ぜきにかかると、激しい咳のために呼吸が苦しくなり、命にかかわることもあります。
抗菌薬は主に周囲への感染力を低下させるために用いられます。早期に投与することで菌の排出期間を短縮する効果も期待できます。ただし本人の症状を軽快することはできません。また最近はその抗菌薬に対し耐性のある(抗菌薬が効かない)百日咳菌が検出される症例も報告されています。