前回に引き続き今回はインフルエンザの症状や診断・予防についてお話をします。徐々に当院でもインフルエンザの患者さんがみられるようになりました。
インフルエンザは、1-3日間の潜伏期間の後に発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、咳、鼻汁などの全身症状が出現するのが特徴です。発熱の約1日前から、解熱後数日間は周囲への感染力があります。
確定診断には迅速検査キットが用いられます。鼻腔に細い綿棒を入れ、インフルエンザ抗原を検出する検査です。発熱から検査までの時間が短いと、インフルエンザであっても陰性になる可能性が高くなるため、検査のタイミングは、ウイルスが体内で増殖している発症後12時間程度経ってからが良いとされています。
予防としては、うがい、手洗い、マスクの着用はもちろん、インフルエンザウイルスは乾燥した空気が大好きなため、加湿器などを活用して湿度を50~60%程度に保つことが大切です。
また、予防接種を受ければ、絶対にインフルエンザにかからないということではありませんが、万が一かかっても重症化しにくくなるといわれています。当院ではまだまだ予防接種も受け付けていますので、受けていない方はぜひ予防接種を受けましょう♪