胃腸炎は、ウイルスや細菌に感染することで胃、小腸、大腸の粘膜が炎症を起こす病気です。
主な症状は下痢や嘔吐、腹痛などで、鼻水や咳など、かぜに似た症状が出ることもあります。
胃腸炎の原因は、ノロウイルスやロタウイルスなどウイルス感染によるものが最も多く、診断は周囲での流行状況、飲食物の摂取歴や旅行歴、抗菌薬の使用歴などの問診を参考にします。
嘔吐や下痢が激しいと体内の水分が失われてしまうので、水の他にも塩分と糖分が適量入ったスポーツドリンクなどで少しずつ水分を補給します(OS-1をお勧めしています)。
治療は消化管(胃や腸)を休めてあげることが大切で、消化のいいものを少しずつ摂取し、飲料は常温にしておきます。嘔吐がひどい場合は、吐き気止めの注射や点滴治療を行う場合もあります。