インフルエンザは、インフルエンザウィルスが気道の粘膜に感染することで起こります。
発症すると38℃を超える発熱やのどの痛み、鼻水、咳、関節痛などの症状がでてきます。
インフルエンザとかぜの症状の例
インフルエンザ | かぜ | |
---|---|---|
発病 | 急激 | ゆるやか |
発熱 | 通常38°C以上の高熱 | ないか、あっても37°C台 |
強い全身症状※1 | ある | あってもまれ |
上気道炎症状※2 | 全身症状の後からみられる | 最初からみられる |
咳 | 強いことが多い | 軽い |
診断
インフルエンザの診断は、鼻腔内に綿棒を入れてウィルスの有無を確認します。当院では迅速検査キットを使用し5分ほどで結果が得られます。インフルエンザ感染の初期は、検査が陰性に出てしまう(偽陰性)ことがあり、その際は再度の検査が必要になります。
治療
インフルエンザの治療薬として、内服薬や吸入薬、点滴、漢方薬などがあります。
抗インフルエンザ薬はウィルスの増殖を抑え、発熱などの症状をやわらげ、人から人への感染リスクを減らします。発症から48時間以内の投与が有効です。
抗インフルエンザ薬
使用法 | 特徴 | |
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タミフル | 1日2回、5日間 | 飲み薬 |
ゾフルーザ | 1回 | 飲み薬 |
リレンザ | 1日2回、5日間 | 吸い薬 |
イナビル | 1回 | 吸い薬 |
ラピアクタ | 1回 | 注射 |
成人では、インフルエンザと診断されてからの出勤停止期間に規定はありません。
一般的には解熱してから2日目までが外出自粛の目安となります。
(会社により規定を設けている場合がありますので会社へ確認しましょう。)
インフルエンザを予防するには
インフルエンザは、くしゃみや咳によって飛沫感染を起こすため、日常生活でうがい、手洗い、マスクの着用をこころがけ、インフルエンザ感染を予防しましょう。
ご家族がインフルエンザと診断された方で、インフルエンザの予防投与を希望される場合は、自費診療となります。ご注意ください。
ワクチンの効果
インフルエンザを防ぐには、ワクチン接種が有効です。
ワクチンを接種することで、脳症や肺炎などの重篤な合併症を予防し、インフルエンザによる入院や死亡が減少します。
特に、糖尿病、心臓病、喘息などの持病をお持ちの方、ご高齢の方、妊娠中の方は、ワクチンを接種しましょう。
ワクチンの効果が出るまで2週間ほどかかるので、早めに受けられることをおすすめしています。
ワクチンの予約
※インフルエンザワクチンは完全予約制です。インターネットにてご予約をお取りいただいてからご来院ください。
※体調の悪い方、診察時に37.5℃以上の発熱を認める方は、ワクチン接種ができません。
※他のワクチンと同時接種や、同時に保険診療をご希望の方は、受付でご相談ください。