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高血圧症

高血圧症とは、単に高血圧と呼ばれることも多く、名前のとおり血圧が高い状態が続いてしまう病気です。ただし、血圧は日常生活の中で上下するものですので、たまたま計測した数値が高いというだけでは高血圧症にはなりません。具体的には、安静な状態での血圧を繰り返し測っても正常値よりも高い状態のことを指し、最低血圧が90mmHg以上または最高血圧が140mmHg以上である場合に高血圧症と診断します。
血圧が非常に高い状態が続くと、稀に、動悸、胸痛、息切れ、手足のしびれなどの症状が見られることがありますが、高血圧症は基本的には自覚症状がほとんどないまま身体を蝕んでいきます。高血圧症を治療せずそのままにしておくと血管の動脈硬化を進行させ、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、心筋梗塞、狭心症、腎不全など、さまざまな合併症を引き起こします。中でも脳卒中は、最高血圧が10mmHg高くなると15〜20%もリスクが高くなるといわれていて、高血圧症とは切っても切れない病気です。
高血圧症の原因の9割は本態性高血圧症と呼ばれ、遺伝や不規則な食生活(食塩の過剰摂取)や運動不足などによる生活習慣が関係していると考えられています。また原因がほかにあって腎臓病やホルモンの異常などによって引き起こされる特別な高血圧を二次性高血圧と呼んでいます。
高血圧症ではまず食事療法や運動療法など生活習慣の改善をおこないます。しかし、それだけでは十分に下がらないことも多く、その場合は薬物療法(くすりで血圧を下げる)で治療します。

下記を一度チェックしてみてくださいね。健診などで高血圧を指摘された方は、クリニックまでご相談ください。

高血圧になりやすいかチェック