脂質異常症
脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪などの血液中に含まれる脂質の値が一定の基準値より高い状態になることで、以前は高脂血症と呼ばれていた病気です。空腹時の採血で、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が140mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値が40 mg/dl未満、中性脂肪(トリグリセライド)が150 mg/dl以上と、3つのタイプのいずれの場合も脂質異常症と診断されます。
LDLコレステロールは、多すぎると余分なコレステロールが血管に付着し蓄積し、HDLコレステロールは、低すぎると血液中の余分なコレステロールを回収できずに血液中にコレステロールが蓄積してしまいます。いずれの場合も動脈硬化を促進させ、脳卒中や心筋梗塞、手足の末梢動脈疾患など、さまざまな合併症を引き起こす原因になります。
現代の日本は食の欧米化や慢性的な運動不足、不規則な生活などによって肥満や脂質異常がみられる人が増えてきています。脂質異常症は基本的には自覚症状がほとんどないため、定期的に健康診断や人間ドッグを受けることが早期発見につながります。
脂質異常症になってしまった場合は、これまでの生活習慣を改善します。食生活を変えたり、運動をはじめることでLDLコレステロールや中性脂肪を正常な値に戻します。生活習慣の改善を行っても脂質の値が改善しないときは薬物療法(くすりで脂質をさげる)を行います。
下記をチェックしてみてくださいね。脂質異常症と診断された方は、クリニックまでご相談ください。