睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に繰り返し呼吸(息)がとまることで、日中の眠気や集中力低下を引き起こします。その他、居眠り運転により交通事故につながったり、高血圧・心臓病などとも強く関連しています。いびきや無呼吸を指摘された方は、一度検査を受けましょう。
●睡眠時無呼吸症候群の症状
- 夜間のいびき(特に少し息が止まった後に大いびきをかく)
- 無呼吸(呼吸がとまる)
- 日中の眠気や集中力の低下
- 起床時の頭痛
- 夜間トイレに起きる
また、さまざまな生活習慣病との関連が指摘されています。
●検査
- 簡易検査
- 終夜睡眠ポリグラフィ(精密検査)
これらの検査で、睡眠中の脈拍や呼吸を調べます。いずれの検査も自宅で受けることが可能です。検査の結果、無呼吸低呼吸指数
(AHI;apnea hypopnea index)が5以上あれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
●治療
- 経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)
- マウスピース
- 外科的治療(手術)
軽傷の患者さんや、扁桃腺が大きい、鼻づまりにより口呼吸になっている患者さんでは、マウスピースや外科的治療(手術)を行います。
また、中等症以上の患者さんでは、CPAPが最も有効性の高い治療です。保険診療で治療を続けるには、毎月定期的に通院していただく必要があります。
無呼吸外来の診断・治療の流れ
[初診]
01
問診票の記載
02
診察
03
自宅で無呼吸検査(簡易検査、あるいは終夜睡眠ポリグラフィ)
01
外来で検査結果の説明(機械返却から約2週間後)
02
治療開始(CPAP処方、あるいはマウスピース作成依頼)
CPAPを導入した2週間後に一度再診していただきます。その後は、問題なければ1カ月毎の通院となります。
上記の、睡眠時無呼吸症候群を疑う症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
上記をお持ちの方も、一度、無呼吸の検査を受けられることをお勧めします。
[再診]
●CPAP開始後の通院頻度・治療費用
●このような方はご相談ください
●睡眠時無呼吸症候群に合併しやすい