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頭痛や色のついた鼻水(黄色、緑色、白色)が続く方へ

頭痛や色のついた鼻水(黄色、緑色、白色)が続く方へ

頭痛や色のついた鼻水が続く場合、副鼻腔炎の可能性があります。副鼻腔炎とは以前から「蓄膿症」と呼ばれ続けてきた病気です。厳密には、副鼻腔炎でも膿を作っていない場合もありますので、全ての副鼻腔炎が蓄膿というわけではありません。ですが、膿のあるなしにかかわらず副鼻腔炎の症状があらわれます。

副鼻腔とは鼻から続く骨に囲まれた部屋のような部分のことを言います。大きくは、下のように4つの部位に分かれます。

①前頭洞(ぜんとうどう)・・・おでこの裏側の空洞。額から目頭の頭痛を生じやすい。
②篩骨洞(しこつどう)・・・鼻の天井付近にある小さな空洞の集まり。鼻茸(鼻ポリープ)ができやすい。
③蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)・・・鼻の一番奥にある空洞。後頭部の頭痛などを伴いやすい部位。
④上顎洞(じょうがくどう)・・・頬の裏側にある空洞。上顎の歯の影響を受けやすい

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これらの4つの部分が炎症を起こすと、副鼻腔炎と呼ばれます。

炎症を起こす原因は様々です。
細菌やウイルスによる感染から、血管障害、アレルギーによるものもあります。タバコによるものや歯根の炎症から持続するようなものもあります。また、以前に内視鏡でない副鼻腔炎手術を受けた方の中には、上顎のう胞というものを作って顔面痛や頭痛をきたす方もいます。


~治療~

 慢性副鼻腔炎、急性副鼻腔炎ともに原因となる菌に対する治療を行います。中には真菌(カビ)が原因の場合もあり、その場合はその菌に対する治療を行います。
一般に急性副鼻腔炎に対しては抗菌薬の点滴や内服、慢性副鼻腔炎の場合は3~6カ月の抗菌薬少量内服(マクロライド療法)を行います。ただ、歯根の影響で副鼻腔炎が生じている場合やアレルギーによる場合、好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)と呼ばれる難治性の副鼻腔炎の場合など原因は多岐にわたります。まずは、原因を明らかにし、適切な治療を行いましょう。